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- 2015/1/10 15:37
- 201412-オリバー21
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- オリバー「だってサンタはプレゼントを置いてすぐ出て行かなきゃいけないから、開けてる時の表情が見れないじゃない♪」
姫「もうっ! オリバー王子ってば」
俺たちはクスクス笑ながら、自然と頬を寄せ合う。が、その時……。
??「ゴホン……失礼します」
オリバー「!!」
聞きなれた声に、俺たちは慌てて振り向いた。
するとそこには、予想通りウェルナーがドアの前に立っていた。
俺は咄嗟に姫ちゃんを見る。
(良かった、服着てる……!)
とりあえずホッとしながら、俺はウェルナーに向かって抗議する。
オリバー「お願いだからこんな朝くらいは空気読んでよ!」
ウェル「申し訳ございませんが、それは致しかねます」
オリバー「もう~! 融通の利かないヤツ……」
ウェル「王室のメールサーバーに、一刻も早くお知らせすべき内容のメールが届きましたので」
オリバー「メール?」
ウェル「こちらにプリントアウトして参りました」
ウェルナーはそう言うと、1枚の紙を差し出す。
俺がそれを受け取ると、ウェルナーはあっさりと部屋を出て行ってしまった。
(も~、何なんだよ~)
訳がわからず、俺はとりあえず渡された紙を見る。
と、それは……。
オリバー「姫ちゃん! ミカルからだよ!」
俺と姫ちゃんは、顔を寄せ合い紙を覗き込む。
姫「良かった……お父さんの病状も良くなりつつあるって……」
姫ちゃんはそう言いながら、自分のことのように嬉しそうに微笑んでいる。
窓から差し込む朝日に照らされ、姫ちゃんはとても清らかなオーラをまとっているように見えた。
(俺、目がおかしいのかな。本当に羽が見えてきそう……そういえば、カードのこと聞きそびれていたけど……ま、いっか。内容は気になるとはいえば気になるけど、想像して楽しむことにしよう)
俺はそんなことを思いながら、ミカルからのメールの最後を読む。
オリバー「……ん? あれ、この最後の文……」
俺はそこに書いてあることを読み上げる。
オリバー「『オリバー様と姫さんは、きっといいお母さんとお父さんになると思います』って!? いやいや、気が早いよ、ミカル!」
姫「そ、そうですよね。さすがにまだそれは……」
オリバー「……でも、そんな温かい未来が来たら、すごく嬉しいよね?」
姫「……はい……それはもちろん」
俺たちは笑い合うと、どちらからともなくキスを交わす。
- オリバー「だってサンタはプレゼントを置いてすぐ出て行かなきゃいけないから、開けてる時の表情が見れないじゃない♪」