日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2015/1/10 15:26
- 201412-オリバー18
-
- コメント(0)
- 閲覧(1)
-
-
- (そうだ……! 裏庭のガゼボ。あれに電飾を巻き付けちゃえばいいんじゃない!? 確か城内の倉庫に、式典用の電飾があったような……)
そんなことを思い付いたら、あとはもう居ても立っても居られなかった。
オリバー「俺、ちょっとだけ仕事残してたんだった……」
姫ちゃんにはそんな言い訳をして、俺は部屋を飛び出した。
オリバー「ねえねえ! 式典用の電飾ってどこにある!?」
使用人1「オ、オリバー様!?」
突然、使用人控え室に飛び込んできた俺に、使用人たちはさすがに驚いたようだった。
使用人2「オリバー様!? 一体何が……!?」
大騒ぎになってしまった使用人たちに申し訳なく思いながらも、俺は事情を説明する。
オリバー「ちょっとだけ協力してもらえないかな」
使用人1「なるほど……やりましょう!」
オリバー「いいの!?」
使用人2「もちろんです!」
使用人3「未来のお妃さまのためなら!」
使用人4「時間がありません。急いでやりましょう!」
オリバー「ありがとう! すごく嬉しいよ」
快く引き受けてくれる使用人たちに感動しながら、俺たちは急いで電飾をしまってある倉庫へ向かった。
ガゼボに梯子をかけ、数人がかりでガゼボに電飾を取り付ける。
ウェルナーも連れて来て、装飾はどうにか完了した。
(あ、クリスマスの夜だっていうのに、姫ちゃんを1人にし過ぎちゃったかも……)
ふとそにことに気がついた俺は、慌てて梯子の上にいるウェルナーに声をかける。
オリバー「0時になったらスイッチを入れてくれる!?」
ウェル「それは構いませんが、条件があります」
オリバー「え!? 何?」
ウェル「このあとに待っている年末年始の公務と執務、滞りなくやって頂けるのであれば、スイッチを押しましょう」
オリバー「やるやる! なんでもやるよ!」
俺が思わず必死になって言うと、ウェルナーはフッと微笑んだ。
ウェル「本当に……いつもそのやる気を見せてくださったら助かるのですが。かしこまりました。早く姫さまを呼んでいらしてください」
オリバー「ありがとっ! よろしくっ!」
姫「すごい……すごくきれいです。本当にきれい……」
イルミネーションを見つめる姫ちゃんの瞳は、ライトの輝きを閉じ込め、キラキラと輝いていた。
(あぁ、姫ちゃんがこんな顔見せてくれるなんて最高……! みんな、協力してくれてありがとう!)
- (そうだ……! 裏庭のガゼボ。あれに電飾を巻き付けちゃえばいいんじゃない!? 確か城内の倉庫に、式典用の電飾があったような……)