模珈☆さんの日記

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- 2023/12/31 15:14
- 走り切った筈なのに(その２)
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  宿泊先のホテルに到着して、クルマが停まってから、、笑顔の僕を見て心が居たたまれなくなったのか、彼女は僕を抱き締めて大泣きし始めた。
  
  長く待たせた僕が招いてしまった遠距離恋愛の終焉で、きっとほとんど僕が悪いのだろうけど、彼女は彼女でこのデートをするひと月前に、僕に対して突然のサヨナラ宣言、それから更に半年以上前にゲームで意気投合した近場で生活している相手にこの関係の悩みを相談している末のNTRで、夏、秋にデートしに僕が行った時には既に二股から相手の方に気持ちが寄っていたのにお別れが云えずにずっと黙っていたこと。
  
  最後に待ち続けて自分も傷ついたけど、そのお別れの決断と行動によって、大好きだった僕に大きな傷を着けてしまったことに対してだったのだろう、泣きながらずっと「ゴメンナサイ」って言ってくれた。
  
  彼女をなだめて涙をぬぐって、彼氏として最後のキスを交わしてクルマを降りた。
  ホテルのエスカレーターを昇り、僕の姿が見えなくなるまで彼女は見送ってくれた。
  
  後々のやりとりで拗れてしまい、結局彼女とは絶縁・音信不通になってしまったけれど、あの時自分が幸せになる為にとった行動だったとはいえ、その結果傷着けてしまった相手を想って大粒の涙と共に出てきた「ゴメンナサイ」の言葉は、その時の彼女の本当の気持ちであり、闇堕ちはしていたけれど、僕は僅かながらも、その真心に救われたような気がしています。