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- 2010/12/29 4:09
- 読んだら塩を撒いて下さい。
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- 祖父が亡くなりました。
享年93歳。
『大往生』と言っていいでしょう。
まさかイエス・キリスト生誕の日が命日になるなんて…皮肉なものです。
この三日間、『人の死』についてこんなに考えたコトは今までありませんでした。
共に過ごした家族を失う、という経験がまさに初めてで、自殺や交通事故のニュースが飛び交う昨今、これは幸せなことなのかもしれませんね。
ワタシの祖母はワタシがまだ母親のお腹の中にいる時に亡くなってるので、実に我が家では37年ぶりの出来事。
これから暫く喪に服すワケなんですが…
ワタシの他に7才の娘と5才の息子も『家族の死』を初めて経験したことになりますが、息子は状況をよく分かってない感じでした。しかし娘は…
『ひいじいちゃん、可愛そう』と焼けたお骨を前に泣きじゃくってました。
それまで遺体の頬やおでこに何度も触れて『冷たいね』なんて無邪気に言ってたんですが…実感が湧いたんでしょうね。
大人のワタシでさえかなりのショックがありましたので、娘にとっては例えようのない衝撃だったに違いありません。
祖父がひい孫に『人の死』について身を持って教えてくれた、こんな大きなプレゼントは他にないと思います。
故人を忍んで、いったい何を残したのか考えたとき、モノやカネではなく『何を話したのか』という思いに尽きます。
祖父の場合『戦時中の体験談』が一番印象的でした。
ビルマの山中で川面に銃口を少しあて、空砲を射つと魚が浮いてくるのでそれを捕って食べたとか、後方の部隊へ連絡係として独りで向かったハナシとか、もう内容がリアル過ぎてそんじょそこらの『戦争映画』なんか目じゃないくらいゾクゾクするモノばかりでした。
よくぞインドで捕虜になって、生きて帰ってきてくれました。
じゃないと、今のワタシは存在しないワケですから…本当に感謝します。
さて、『現代っ子』として生まれたワタシが、90歳を超える年齢まで生きられるのか甚だ疑問ですが、故人の意思を継いでこれから生きていこうと思います。
こんな日記を書いてしまったコトを、どうかお許し下さい。
合掌。
- 祖父が亡くなりました。