カチカチ山☆さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2009/4/12 0:07
- キスがしたくて
-
- コメント(7)
- 閲覧(47)
-
-
- 日本三大祭りの一つとして知られる
ヤマザキ春のパン祭りが開催され
すっかり春に包まれた感のある
日本列島において
まだ来ぬ春を待つカチカチ山は
無性にキスがしたかった
しかし
相手のいないカチカチ山は
タラコかソーセージで
代用しようと決意し
スーパーへ向かった
まずはタラコのコーナーに行き
いくつか手に取り見ていたが
どのタラコも外見ばかり気にするタイプで何だか素っ気ない
そんなキスは求めてなかった…
探すのにも疲れてきたころ
積まれたタラコの下の方で
いびつな形になってるタラコを見つけた
決して美タラコではなかったが
『ありがとう』を素直に言えるタイプ
…そんな気がした
…一目惚れ
私は迷わずタラコを手に取り
【タラ子】と名付けた
スーパーからの帰り道を
こんなに長く感じたことはない
早くキスがしたい…
タラ子とキスがしたい…
家に着くと、すぐにラップを脱がした
『…タラ子』
そう囁くと、タラ子も少し恥ずかしそうな表情を見せた
私は目を閉じ、タラ子と唇を重ねた
…冷たっ
…こんなんじゃない
私は焦った
タラ子に裏切られたからだ
それでも彼女が好きだった
彼女を想う気持ちが一つの答えを導き出した
人肌に温めればいい
レンジにタラ子を入れ20秒温めた
二人の温度差は縮まるだろうか…
チン
俺達の始まりを告げる鐘の音が部屋に響いた
『タラ子』
希望のドアを開けると
そこには…
ひび割れたタラ子が立っていた
しかも唇の血色が悪い…
クソっ、これじゃキスできない…
私は彼女の唇にメンソレータムを塗った
だが彼女の唇の血色は良くならない
『タラ子、ごめんな』
最後にそう伝え
私はタラコを食べた
…熱っ
こんなんじゃない…
やっぱりソーセージにすべきだったかな
- 日本三大祭りの一つとして知られる