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    • 2013/2/22 6:27
    • 神通の男(2)
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  • "アバター"
    • 夢で見た話続き。
      文章力無(ry



      神通の男は異国に着いた。
      そして彼は魔女の元を訪ねる。
      男がAを戻す方法を聞くと、魔女は迷うことなく何十もある棚から怪しい薬をいくつか取り出した。
      大きな釜に薬と蝋を入れ煮たたせると、魔女は大きな型を運んできた。
      釜の中で液体となったAを型に流し入れていくと、魔女はこれから行う手順を男に話した。
      「彼は、永遠に眠ることのない森で呪いを受けた。
      彼を戻すには再び森に入り、森の中で二十日間置いておく必要がある。
      呪いを解くには呪いを受けた地に還すしかない。
      だがその間ありとあらゆる方法を使って呪いを解く邪魔をしてくるだろう。
      お前はその間、ずっと彼を見守るのだ。
      彼のように弱い心では、決して彼を救うことは出来ないだろう。」
      男はAをこのような目に遭わせたことを負い目に感じていたこともあり、魔女の言うことを承知した。

      男は永遠に眠ることのない森へときた。
      型を引きずり歩いてきた彼は、既に疲労していた。
      影は凍えるような冷気を放ち、男を震え上がらせた。
      男は耐えた。
      影は茨の棘で彼に傷を負わせた。
      無数の傷口から感じる痛みと冷気に男は耐えた。
      影は毒を浴びせた。
      毒による激痛に男は耐えた。
      男は既に十日間も耐えていた。
      ひたすら耐え続ける男に、影は呪いの言葉を浴びせた。
      男は強い心を保ち、呪いいの言葉をはね除けた。
      二十日目までそれは続いた。

      二十日目の朝、影の攻撃は突然止んだ。
      男は朦朧とする意識の中で、終わったのだと感じていた。
      だが終わっていなかった。
      影は悪魔のように姿を変えると、男に囁いた。
      「諦めろ。
      その男はろくでもない男だ。
      あの魔女はいんちきだ。
      男が元に戻ったりなんかしない。
      お前を痛め付けたくてここに送ってきたのだ。
      今なら見逃してやる。
      この森から出ていけ。
      二度と元に戻らぬその男を連れて出ていけ。」
      影の言葉は嘘だった。
      男はひたすら黙っていた。
      「早く出ていけ!」
      影の声に、男は叫んだ。
      「私は絶対にここを離れない。
      私の親友が元に戻るまで!」
      すると男から光が溢れた。
      光は影を滅ぼし、森を包んだ。


      続く

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