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    • 2025/2/12 19:14
    • エクリチュールとsns
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    • 「書き言葉」をエクリチュールと呼ぶ。この言葉はロランバルトの記号論の鍵概念として知られている。デリダ的解釈も踏まえながら考察すると、単なる文字として認識すると言うかは、話し言葉などの音声による伝達方式との対比の中で認識される書き言葉の特殊性に注目されるのがエクリチュールであるように考えている。


      一方で音声を重視する考え方もある。時間的、空間的にムードを共有する中で行われるコミュニケーションの双方向性において生じる緊張感や臨場感が僕は嫌いではない。しかしながらエクリチュールによる伝達についてフォーカスして少し掘り進めてみたい。

      最近ではsns等により、書き言葉による相互伝達の技術は革新的に発達してきた。書かれた言葉は絵文字やAAのような自由度の高い表現に溢れている。衆目に晒され見解がまとめられるスピードは格段に早くなり、より刺激的な娯楽として進歩している。


      その功罪はさておき、本来的には解釈の余韻こそがエクリチュールの意味であり、個別の受け止め方が異なること。さらにその差異はソシュール言語学でいうシニフィアンとシニフィエのような体系だった連関の文化的な差異に触れるところに書き言葉の特殊性が強調されることになる。したがってエクリチュールは書き手と読み手の認識に生じるズレの中に意味を見出す。

      コミュニケーションとしては圧倒的に音声に頼るほうがいい。理解の次元では書き言葉はかなり不自由なもので、書き手は意図した言葉とは違う受け取られ方をすることも受け入れざるを得ない。そして読み手の返信もまた書き言葉となり繰り返される。そのような独特な理解形式が発生する。

      いわば書き言葉に触発された二次的なエクリチュールが相互に繰り返される。書き手の意図とは異なる読み手独自の解釈を積極的に利用した二次創作文化を形成し主に日本のサブカルチャー界隈を席巻している。


      書き言葉の世界では常に読み手優位なコミュニケーションとなる一方で、言ったもん勝ちのような文脈を度外視した言葉の「速さ」や「強さ」が強調されて評価される面もある。sns的な書き言葉コミュニケーションは加速し、ますます早くて強い言葉を選びたくなる。
      リングの上で舌戦を行うようなことにはどうも興味が持てない。

      一周回ってもっとスローな文通のような手紙の交換、情緒的なことも含めた緩やかな触発みたいなエクリチュールの方が心地良かろうと思うんだけどな。

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