アンネローゼさんとモバ友になろう!
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- 2013/5/11 22:47
- 征服者 前編(ドキュメント)
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- 俺は世界を動かすだけのちっぽけな歯車の一つでしかない
何も変わらない毎日…刺激のない日常…変化のない生活。
もう、うんざりだ。
何か違う事をしてみたい。もっと違う自分に変化してみたい。
ずっと、そう思ってきた。
だが、俺の周りにいる奴らは言う。
「本体に逆らうような事は考えるな。俺たちはただ生きてさえいれば十分だろう」と…
でも、俺はそんな生き方はしたくなかった。
そして…”それ”は何の前触れもなく突然起こった!!
雷にでも打たれたように衝撃が走ると、体中に力がみなぎってきたのだ!
抑えようとしても、頭の毛は逆立ち、手は溢れ出すエネルギーで満ち、足はガクガクと震えた。
「何だ…これは何だ!!」
あまりの変化…あまりに巨大な力に思わず自分を見失うところだった。
これだ!これこそ俺が待ち望んでいたものだ!!
俺は意気揚々と立ち上がり辺りを見回す。
それまで肩を並べてきた奴らのなんと小さい事か…そいつらは皆、恐怖と尊敬の念が入り混じっている目で俺を見ていた。
そして気づいた。俺が…俺こそが世界を動かして行くべき存在だったんだと!
俺は奴らに叫んだ。
「ただの歯車でいたくないなら俺について来い!俺の力を分けてやる!これからは世界の一部で満足なんかさせない!自分達で、自分達だけで動かせる世界を作る為に俺の仲間になれ!」
大きなざわめきがそのまま歓声に変わる。
不安など少しも感じなかった。
今の俺にはできないことなど何もない。
溢れ出すエネルギーを周りに放出するだけで、周りの奴らはドンドン仲間になっていった。
力を与えた奴らも俺の一部となり、更に多くの者を俺の一部として取り込んでいく。
こうして、俺は世界を自分の物にするために成長を始めたのだ。
- 俺は世界を動かすだけのちっぽけな歯車の一つでしかない