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    • 2014/2/19 21:15
    • (・ω・)ノ
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    • 【パトカーの先導】

      何年か前の、5月の連休中のこと、あるご夫婦が、ライトバンのレンタカーを借りて、佐賀から大分県の佐伯(さいき)市を目指して出かけた。
      佐伯市からは夜11時に四国行きのフェリーが出ていたからだ。

      有料道路も整備されていなかった時代なので、充分な時間の余裕をもって出かけたつもりだったが、迷いに迷ってしまい、大分の湯布院に着いたときは、夜の9時だった。

      ご主人はこれでは間に合わないとあせって、大分南警察署に飛び込み、佐伯までの近道を聞いた。

      警察官は、
      「我々、大分の慣れた人間でも、佐伯までは距離があり、
      山道で複雑なので、道に迷ったり、事故にあうかもしれない。
      今晩はあきらめて、ゆっくりここへ泊まり、明日出かけたらどうですか?」
      とアドバイスした。

      しかし、ご主人は、
      「それは、できません。実は、私たちの19歳になる娘が、高知県でウインドサーフィンをやっている最中に溺(おぼ)れて亡くなった、という知らせを今日受けたのです。
      生きた娘に会いにいくのなら、明日でもいいのですが、死んでしまった娘ですから急いで駆けつけてやりたいのです」
      と正直に事情を話した。

      それを聞いた、警察官はそういうことなら、「全力をあげて、何とか努力だけはしましょう」と言った。
      そして、すぐにフェリーの会社に電話をし、事情を説明して、出港を待って欲しいと頼んだが、「公共の乗り物でもあるし、キャンセル待ちが何台もあり、難しい。
      とにかく10時半までには来て下さい」、と断られたという。

      そのやり取りをしている間、もう一人の警察官が署長に了解を取り、車庫のシャッターをあけ、しまってあったパトカーを出してきた。

      そして、赤色灯をつけ、レンタカーの前にぴったりつけ、「今から、この車をパトカーで先導します。
      このレンタカーの運転もベテランの警察官が運転しますので、ご夫婦は後ろの席にかわってください」と言った。

      そして、ものすごいスピードで大分市内まで降りてきて、「我々はここから先は送れませんが、とにかくこの10号線をまっすぐに南に下ってください。
      そうしたら佐伯に必ず出られます。どうか、頑張って運転してください」
      と言って、敬礼をして戻って行った。

      佐伯に着くと、警察官の再三再四の要請に、船会社も動いてくれ、一台分のキャンセル待ちのスペースを空けて待っていてくれた。
      そして、

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