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    • 2014/9/29 17:49
    • ビルドファイターズCG《第1章》#1-5
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    •  すべてのミサイルを使い切ったドーベン・ウルフが巨大なスラスターに点火して加速する。動きを阻害するほどの巨大なデブリが存在しなくなったフィールドではその過剰なまでの推進力を惜しみなく発揮できた。
       ジムコマンドがビームガンと頭部の機銃で弾幕を張る。だが、緑色の巨体を左右にシェイクさせながら接近するドーベン・ウルフを捉えることはできない。巨大な腕がメガ粒子を収束させた剣、ビームサーベルを抜刀する。紗南もジムコマンドにビームガンを捨てさせるとビームサーベルを引き抜いた。
       勢いの乗ったお互いのビームサーベルが衝突した。刀身の接触面から激しいスパークが飛ぶ。
       2機のMSは一瞬つばぜり合いに似た姿勢に持ち込まれ、次の瞬間にはジムコマンドが大きく弾き飛ばされていた。重量と腕力でまさる敵機に軽量なジムコマンドが勝る道理などない。
       ジムコマンドの眼前にドーベン・ウルフが迫る。ドーベン・ウルフの巨碗がビームサーベルを振り上げ、そしてその動作をキャンセルして腹部メガ粒子砲を放った。どこかスピーカーにも似た腹部の砲塔からメガ粒子が吹き出す。
      「くっ」
       紗南は迫り来るメガ粒子の奔流をシールドで受け止めた。近距離戦に入ると見せかけて射撃武器を使うなどはゲームにおいて常套手段であり、その程度のフェイントに動揺などしない。
       許容量を超えた熱量でシールドがねじ曲がる前に腕部から排除。同時に左腕で攻撃を受け止めた衝撃で上半身を回転させ、威力を乗せたビームサーベルで刺突を見舞う。格ゲーでいうところのガードキャンセルである。鋭いビームの切っ先はまっすぐドーベン・ウルフの腹部に突き進み、回避不可能に思えた。
       だが、ビームが装甲を焼く、その直前。ドーベン・ウルフの巨体がわずかに横にぶれた。その動きは肩部バーニアをコンマ以下の時間吹かすことでなされた緊急回避だと紗南が気づいた時には遅かった。
       ドーベン・ウルフの脇をすり抜けることになったジムコマンドの腕は、脇と肘を巧みに使いホールドされていた。そしてジムコマンドの腕を抑えこんだまま、その手首がくるりと反転する。頭部装甲と胸部装甲の隙間、人で言う首の部分にドーベン・ウルフのマニュピレータが差し込まれ、頭部を押し上げる。ただそれだけの動作で、紗南はロックオンもバルカンの斉射も不可となった。

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