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- 2016/6/29 17:40
- 室生犀星 「杏っこ」
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- 詩人 室生犀星の自伝的小説。解説 亀井勝一郎
この小説は大まかに、三人の主人公に光が当てられています。一人は犀星自身、そして娘の杏っ子こと杏子、杏子の朋友であり犀星の息子に嫁いだりさ子。それぞれ三人が夫婦や家族の中で葛藤しながら人生を歩む内容。詩人ならではの端々に使われる表現技法がにくい。
小説に対し亀井勝一郎は解説で犀星の人生録や人生観を強調していますが、むしろ時代の流れを皮肉ったり、哀れんだり、その中で変わらない真理もあるぞと犀星は言いたかったのではないかなと。真理と言うと大げさですが。
登場人物に芥川龍之介や菊池寛も出てきます。でも内容自体はさして面白味のあるものではないので興味ある人だけどうぞという感じ。
さて次はクンデラの「存在の耐えられない軽さ」読もうかな。
- 詩人 室生犀星の自伝的小説。解説 亀井勝一郎