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    • 2013/6/29 21:16
    • Congratulations, sum!! その2
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    • 「Congratulations on winning the competition, honey」


      指の股をきゅっと押しながら引き抜かれて行く高杉さんの指に一抹の寂しさを覚えていると、再びそっと、本当にそっと高杉さんの指がわたしの指の間に滑り込んで来た。
      関節をくすぐられるじれったさに右手をきゅっと閉じると、高杉さんの指がぐいっと強引に割り入って来て指の股を優しく擦られた。


      「I knew you could do it」


      そうやって何度も何度も手を撫でられていると、わたしの全ての神経が手に集約されて来る。
      手はわたし。わたしは手。


      「Now that I found you, stay. And let me love you, baby」


      わたしの指の間へ、引き抜かれては押し入ってくる高杉さんの指を感じながら、甘い痺れが全身を走る。
      わたしの指の間へ、引き抜かれては押し入りを繰り返しながら親指で手のひらを撫でられて、全身に高杉さんを感じる。


      「Let me love you …」


      薬指と中指の間をぎゅっと広げられ、痛いほどに指の股がのびる。
      びくっと体を震わせていると、手首を掴まれ高杉さんの顔が近づいて来た。
      ドキドキする気持ちに耐えられず目を固く閉じると、広げられた指の股を…高杉さんに舐められ甘噛みされた。






      ○3回目のデート√


      ぎゅーぐるるるる。突然、高杉さんのお腹の虫が盛大に鳴いて車内の秘めやかな空気が霧散した。


      「あー、腹減ったな!飯でも食って帰るか!」


      掴まれたままだった右手は中指の爪に口づけらた後、わたしの膝の上に帰ってきた。


      「昼はお好み焼きだったからな!夜は何がいいか?天ぷらでも食いに行くか!」


      言いながら髪をくしゃりとかき混ぜられた。


      「あぁ、パーティーお疲れさん」










      ○17回目のデート√


      「感じちゃった?」


      耳元で高杉さんの吐息が震えた。
      耳殻をぺろりと舐められ水音が鼓膜に響く。
      潤んだ瞳で彼をみつめると、苦笑しながら髪をくしゃりと撫でられた。


      「行き先 変更だな」


      右ウィンカーで渋滞から外れ、わたしたちを乗せた車は暮れ始めた闇の中へ消えて行った。


      「あぁ、パーティーお疲れさん」






      おしまい

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