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- 2014/3/12 20:55
- フィーリア様の成り立ち(仮題)1-3
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- 言われて気づくと確かに汗で服が心なし湿っているような気がしないでもない。何とか立ち上がると小川に向けて歩きだす。今どうなっているのか理解出来ないがお兄さんとリリィさんに聞けば良いかと納得し小川に手を入れようとしてはたと気づく、
「髪の色が…」
自分の髪は金髪だった筈だが水面に移った自分の髪は紫がかった銀色に輝き目の色も変わっている気がする。その色はまるでさっきのアスモデウスのようにフィーリアには見えた。
「…」
流石にこれ以上はフィーリアの処理限界を超えていたせいで特に何とも思う処はなかった。手で水を掬い顔を洗う。ポケットに入れていたハンカチで顔を拭い足早にお兄さんの処へ向かう。一人でいるのが怖くなったからだ。戻るとお兄さんは顔をにやけさせながら待っていた。どうやら髪の事はわざと黙っていたようだ。
「ビックリしたか?」
「はい、もう何が何だか…」
「まぁそれが普通の反応だな、取り敢えず其処に座れ、今リリィに飯を作らせている。その間にお前の事を話しておこう」
「あの…私はどうなったんですか?」
其処でお兄さんは手を顔の前で組み話し始める。
「簡単に言うならお前はついさっき人間を辞めた状態だ」
「…はい?」
「難しく言うならアスモデウスの呪いでお前は魔神化しているということだ」
魔神…と言うのはイマイチピンと来なかったがさっきのアスモデウスの事だろうか?魔神化ということは私はさっきのあの悪魔になってしまったらしいのか?
- 言われて気づくと確かに汗で服が心なし湿っているような気がしないでもない。何とか立ち上がると小川に向けて歩きだす。今どうなっているのか理解出来ないがお兄さんとリリィさんに聞けば良いかと納得し小川に手を入れようとしてはたと気づく、