タナトスさんとモバ友になろう!
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- 2024/5/29 19:47
- 死神ジュンとヴァルキューレの騎行③前編
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- 閃光が辺りを包み込む…
やがて起こる大爆発にシグルーンは反射的に身構える…
もっとも爆発の中心にいる時点で、助かる見込みなど万に一つもない…
そして、いよいよ爆発が起こると思われた次の瞬間………
ぷしゅるるる~
という、なんとも間の抜けた空気の抜けるような音がしたと思ったら、辺りは静寂に包まれた。
「………助かった………のか?」
シグルーンがようやく目を開けて、辺りを見回す…
そこに死神ジュンの姿は既になく、上空からは何やらメモ用紙のようなものがひらりひらりと落ちてきた。
シグルーンがそれを掴むと、その紙には
『ハズレ』
と、だけ書かれてあった………
「あんの死神ー! よくも謀(たばか)りおって!!」
当然、ジャファルの魂もそこにはなく、まんまと死神ジュンが持ち去った後だった。
「おのれ死神! 次会ったら許さんぞ! くそっ、くそっ、くそーーーぅ!!」
地団駄を踏むシグルーン…
自らの愚かさを悔いてるようでもある。
そんなシグルーンを見ながら、エルルーンは憐れみの表情を浮かべていた………
- 閃光が辺りを包み込む…