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    • 2024/5/28 14:35
    • 死神ジュンとヴァルキューレの騎行①
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    • さて、ここでジャファルが爆死したのを、上空から冷静に見つめている者がいた。



      不気味な黒いローブ、巨大な鎌…



      死神ジュンである…



      ジュンはジャファルを助けなかった。
      恐らく助けることは出来たにも関わらず、だ。



      なるほど、ゲリラ部隊にはジャファルのような人材が今後も必要だったかもしれない。

      多くを助け、多くを導くその姿は、革命の戦士として民衆の支えになるものだったろう。



      しかしジュンは死神である。

      死神は人類の行く末をただ見守るのみ…
      文明には不干渉が鉄則だ。

      そして死んだ者の魂を冥府へと運び、その魂を来たるべき転生に向けて輪廻の輪に帰す。
      それが死神が司る大いなる輪廻転生のシステムだ。

      死は決して不幸な終着点などではなく、次の生への再出発点なのだった。



      「さぁて、じゃあ魂を回収して帰りましょうか。今からなら『暴れん坊上様』の時間に充分間に合いますわ」



      ジュンは時代劇をこよなく愛した。
      時代劇の、ある意味マンネリズムとも言える繰り返しを美しいと感じていたのだ。

      それは一種の『予定調和』だった。

      物事は全てあるべき方向に流れ、また収まるべき方向へと終息する。

      それは予め決まっている事であり、不変の真理とも言えよう。

      ジュンはその真理こそを最も重んじていたのである。





      さて
      死神ジュンがジャファルの魂を狩り取ろうと大鎌を伸ばした刹那……



      ガキーーーン!! と



      何かに大鎌が弾かれた。



      それは翼を模した美しい細工の剣だった。

      死神ジュンはこの剣に見覚えがあった。



      「生憎だがこの魂は我らが頂く! この場は引くが良い、死神よ!」



      声の主は白銀の甲胄に身を包んだ女騎士だった。

      外見からは、その美しい出で立ちとは裏腹に、逆らう者には容赦しない非情さを醸し出している…



      「おや? 誰かと思えばシグルーンじゃない? 『ラグナロク』だか何だか存じませんが、まだそんなつまんないことをやってらしたの?」



      「相変わらずだな、タナトス… 所詮貴様のような者には主様の崇高なお考えは理解できな……」



      そこまで言ってシグルーンと呼ばれた女騎士は思わず言葉をのんだ。明らかに死神ジュンの様子が変わったからだった。



      「その名で私を呼ぶな小娘… 殺されたいのか?」






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