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- 2014/4/6 1:41
- 『とある魔女の物語one』
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- 魔女は、愛されて生まれた。彼女の誕生を皆が祝福し魔女は幸せだった。
だが、魔女を産んだせいで母が死んだ。
父は絶望した。母の母…祖母は耐えられない程の悲しみと父よりも深い絶望に陥った。
……魔女の祖母は、自分の娘…母の死を受け入れられず自暴自棄になり酒に溺れ母に続き死んだ。
幼き魔女は、自分を愛してくれた母や祖母が何故いなくなったのか解らなかった。埋めつけられたのは何故?という喪失感。
幼き魔女のもとに父が新しい母を連れてきた。産みの母がなくなってすぐの事だった。
……しかし、継母は魔女を怖がり幼い事をいい事に虐待し、部屋に閉じこめたりと酷い仕打ちをした。
ある日継母は、幼い魔女をソファーの下に何度も叩きつけた。
花火のように幼き魔女の額から血が吹き出した。
……魔女は無事だった。しかし、その件をきっかけに継母は置き手紙を残し家を去った。
そして父は田舎の父の実家に幼き魔女を連れていった。
温かく迎えてくれた父方の祖父母。それとは正反対に冷ややかな同居している親戚達の視線。
父はその中に幼き魔女を残して去っていった。
きっと迎えにくると約束して。
幼き魔女は、父を恋しがった。
だが、父は何年も戻ってこなかった。
- 魔女は、愛されて生まれた。彼女の誕生を皆が祝福し魔女は幸せだった。