まさお▽さんとモバ友になろう!
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- 2009/5/19 12:41
- ショートショート 隕石の涙④
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- さて、第4話です。
月が地球から離れていってるのは架空の話ですので心配なく。
月は地球の分身であるという説があります。
まだ地球が固まってなかった頃、巨大な小惑星が衝突してちぎれたのが月だとか…
地球は月を引っ張り、月が地球を引っ張ってる。
当たり前だけど、ずっと月と地球は引っ張り合ってる。
まるで恋人同士みたいだな
……………………………
眼鏡の奥の可愛い感じもする瞳は真っ直ぐに私を見つめてる。
そんなに見つめないで…
私は目をそらしがちに彼の頬のあたりを見て、
「月が?」
私の続く言葉にかぶせるように彼、
『僕は重力の特異点を研究しています。
きっかけは地球と月の距離でした。
地球の重力の分布は均一ではありません…
地球内部の質量の変化が重力の変化を生んでいるのかも…
それが月が地球から離れていく原因か…
そう考えて重力を研究し始めました。
蛇足な話ですが、
古代人は重力の特異点を感じることができました。
ストーンヘンジなどは有名は重力の特異点です。
日本にもストーンサークルはあり、古代人はそこをパワースポット…』
話は続く…。
嬉しそうに説明する彼、
フワッとした優しいオーラを感じる。
固く閉ざした私の心の結界にさえ、
カーテンを揺らす優しい風のように…
私を心地よくさせる。
不思議な人だ。
『……つまりはです。
重力の特異点をモニターしていたら…
それが移動することに気がつきました。
私が追いかける特異点は不思議なことにいつも現れるわけではありません。
全くのランダム。
現れては消えて移動する。
二年前からずっとモニターしていました。
最近になってやっとわかりました。
重力の特異点は…
人であることを』
- さて、第4話です。