taka+さんとモバ友になろう！
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- 2011/3/14 22:33
- あの子の生活水準
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遠い国の、医療が発達していない地域の子供を、僕は10円で救うことができるらしい。僕の貯金は100万円あるので、全部使ったら10万人。
はたまた、日本にいるとある難病の子ひとりを救うには、手術代2000万円が必要らしい。
そういえば、あの歩道橋にいた弱った犬を救うためにはいくらかかったっけ。進学できない子のための基金はなんて名前だったっけ。
「無理しなくていいよ。君の生活費は君自身のためにとっておいたほうがいい。101人目は都合により見殺しさ」
そんなことを考えるのが怖くて、僕は全てを通り過ぎてきた。僕は親切な人にはなれない。だから理由が欲しかった。明確な線引きが欲しかった。
…そんな僕が今日、小さな箱にお金を入れた。同情じゃない。気まぐれじゃない。効率的じゃない。それは少し無理矢理な理由だったけど、シンプルで明快だ。
お客さんは助けなければならない。僕が儲けるために。
要はそのバランスだ。そういうことにしておいた。
