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    • 2011/1/31 1:25
    • 意味のない話
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    • 「あたしたち結婚するのかな?」なんて言う彼女は、いかにもしたそうな顔をしていたけど、僕はそれを言われるのが好きじゃなかった。したくないわけじゃない。有り体に言うと、お金がない。

      彼女は実家と男に寄生して生きてきて、この先も働くつもりはないらしい。それじゃ一緒には暮らせないよ、と言っても彼女の意思は固かった。専業主婦に罪はないけど僕の収入は少ないのだ。

      「どうだろうね。できたらいいね」

      君の計画を聞かせてよ、と言ったとき、彼女は「知らない」と言った。それが、何も考えずに努力も妥協もせずに、手に入るものだけで生きてきた彼女のやり方。一緒にいると楽しいのは確かなんだけど。同じ将来を考えるには、(僕にとっては)多少問題があるやり方だった。

      「曖昧だねー…」

      はっきり言うと、君は傷付くだろうから。僕はお茶を濁して彼女の変化を待っている。

      「そうだよ、未来は不定なんだ」

      「あたしのこと好きかどうかも?」

      言われて、僕は馬鹿正直に頭の中で未来のシミュレーションをした。…いや、君のことはたぶんずっと好きだよ。そう答えると彼女は「そっか」と薄く反応して、少しの間だけ悲しそうな顔をした。

      「ありがと。あたしもだよ」

      「そっか」

      そのとき僕は、何も考えずにぼんやりしているだけだった。

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