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- 2007/2/14 15:50
- 可哀相な巡査
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- あの交番に子供を連れて行く親は、一体わが子に何を教えたいのか。
｢あなたも電車に轢かれる人間になりなさい｣か？
｢死んでから、讃えられる人間になりなさい｣か？
人の死を美化して感動することで、自分もそこに乗っかろうとする精神は、どう考えても醜い。
あの人は逃げたかったけど、どうしても逃げられなかったと私は思う。少なくとも、死んで止む無しという覚悟をするような場所ではない。
駅のホームから自分たちを見下ろす視線を、感じなかった訳はないではないか。
あの街の警官として、ここで逃げ出した自分が失う全てを、迫る電車に見なかった訳はないではないか。
その一瞬、図り知れないジレンマと苦悩の中で、彼は死んだのだと思う。
だから偉くもなんともないと言いたい訳ではない。
身勝手な美談に仕立てることで、彼の魂は誰にも共感されないのだ。死んで尚、美しくなければ価値無しと言われて、こんな孤独があろうか。
あのニュースは恐ろしく腹立たしい。
- あの交番に子供を連れて行く親は、一体わが子に何を教えたいのか。
