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- 2013/4/10 8:06
- 奇跡みたいな実話②
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- ところがまたしても今度はこのコメット号が、スコールに巻き込まれ転覆してしまったのだ。
乗組員たちは救命ボートに乗る暇さえなく、木切れに捕まって海を漂っていた。
いくらなんでも今度こそ、もう終わりだろう・・・誰もがこんな風に思っていた時、なんと今度は18時間後に郵便船「ジュピター号」に発見されて、またもや全員救助されたのである。
最初のマーメイド号の乗組員からすれば4回目の難破ということになる。
だがこれまで不思議なことに、一人の死者も怪我人さえも出ていなかった。
だが、出発したジュピター号の中でほっとしていたのも束の間だった。
突然ジュピター号は暗礁に乗り上げ、船の底には大きな穴があいてしまい、乗組員たちはまたもや海に投げ出されてしまった。
この時点で乗組員たちは、船長が5人乗組員が123人の、合計128人となっていた。
全員岩にしがみついて助けを待っていると、今度はイギリスの客船「シティ・オブ・リーズ号」が通りかかり、またもや全員が救助されたのである。
リーズ号は100人あまりのお客を乗せて、イギリスからオーストラリアに向かって航行している最中であった。
マーメイド号の乗組員たちにとっては実に5度目の難破になるが、またしても助かったのである。
ところが奇跡はこれだけで終わらなかった。
リーズ号に救助され、中に乗り込むとリーズ号のトーマス・スパークス船医が乗組員たちに近づいてきてこう尋ねた。
「貴方たちの中にイギリスのヨークシャー出身の人はいませんか?実はこの船の中にはヨークシャー出身の重病人がいて、さっきからうわごとのように十年間会っていない息子の名を呼び続けているのです。
誰かが息子の代わりになってくれれば少しは病状も持ち直すと思うのですが・・・どなたかヨークシャーなまりの言葉を話せる人はいないでしょうか?」
つづく
- ところがまたしても今度はこのコメット号が、スコールに巻き込まれ転覆してしまったのだ。