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    • 2013/4/10 8:02
    • 奇跡みたいな実話③
    • コメント(3)
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  • "アバター"
    • その時マーメイド号の乗組員の一人が口を開いた。

      「その重病人とはヨークシャーのどこの出身なんでしょう?」
      「確かホイットピーという地名です」と船医が答える。

      「それはちょうどいい。私はそのホイットピー出身なんです」
      「それは偶然じゃありませんか!ところであなたは今、何歳ですか?」

      「もうすぐ32になります」
      「年まで同じとは! それじゃ早速一緒について来てもらえませんか?」

      「構いませんが…僕が身代わりになる、その息子さんの名前はなんというのでしょう?」
      「ああ、そうだ!名前はピーター・リチャードソンだ。ちゃんと覚えておいてくれよ」

      「ピーター・リチャードソンだって!?」青年は驚嘆した

      「先生、別に身代わりの必要はありません。私がそのピーター・リチャードソンです」

      今度は先生の方がびっくりした。

      「私は養父母に育てられたんですが、実は以前、私には本当の両親がいると養父母に聞かされたことがあります」

      すぐに先生とピーターはその重病人の婦人のもとへと急いだ。

      「ママ!僕だよ、ピーターだよ!」と、声をかける。

      それまで瀕死の状態で、痩せこけていたその夫人はびっくりして叫んだ。
      「お前は・・!私のピーター! 本当にピーターなんだね!」
      ほとんど諦めかけていた状態から奇跡的にその婦人は回復に向かった。

      人々は感動して口々に噂し合った。
      「神様はこの親子を再開させるために5隻もの船を遭難に会わしたんじゃないのか?その証拠にあれだけ船が沈んでも、死人なんて一人も出なかったじゃないか」と。


      今度の船、リーズ号は難破しなかった。


      無事港へたどり着き、奇跡的な再会を果たしたピーターとその母親はその後20年間も幸せに暮らしたという。




      おしまい

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