日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2014/8/28 18:50
- 暇潰しに書いてた文章7
-
- コメント(1)
- 閲覧(3)
-
-
- …しまった。やらかした。俺のしかめ面が親父の説教モードのスイッチを押してしまったようだ。こうなると話長いんだよなぁ…。言ってることは正論だし言われても仕方ないことやったのは俺だけど、親父の説教は大体、途中から聞き飽きた常套句を延々と語り出すんだよな。
火に油注ぐだけだから言わんけど、「お前その話何回目だよいい加減聞き飽きたわ」と声高々に言ってやりたい。マジで。
説教が長くなる前に、親父が言葉を途切り、次に何か言おうと繋げようとしたタイミングで俺は食い気味に謝った。
「いや、わりぃ。楽しみにしてたからついしかめ面しちまったんだ。俺の怠慢が原因でこうなったんだから当然だよな。わかってる。今年の祭りは我慢する。」
まだなにか言いたげな親父を遮るために言葉を紡ぐ。
「あーそういえばさ、家庭科の課題あるじゃん?あれ一番厄介だし後回しして手遅れで放課後コースにするのも嫌だから、朝一で食材買い出しして、すぐに作って学校持ってって印刷して写真張り付けたいんだ。というわけで金貸して。」
一気に捲し立てて話題を反らす。それと共に、ほんの一時とはいえ、この息苦しい環境から改善されるこの提案を、我ながらナイスアイデアだ!と自分を誉めた。出来れば買い物の際にそのまま逃げてしまいたいが、逃げ出したら後が怖い。
暴力とかは多分拳骨程度だから大して怖くないが、一番あり得そうなのが閉め出しだ。
玄関と裏口の鍵を閉め、俺が入れないようにしたまま眠りにつく。
親父は一度寝ると中々起きないし電話で起こそうにも携帯は没収中だ。そうなりたくはないので、買い物にかこつけて逃げ出すつもりは毛頭ない。
- …しまった。やらかした。俺のしかめ面が親父の説教モードのスイッチを押してしまったようだ。こうなると話長いんだよなぁ…。言ってることは正論だし言われても仕方ないことやったのは俺だけど、親父の説教は大体、途中から聞き飽きた常套句を延々と語り出すんだよな。