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    • 2012/9/11 2:16
    • 威銀(※腐以外観覧厳禁)短編リク小説
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    • 相変わらずの低クオ、お許しくださいませm(__)m

      ※狂愛、歪愛、微グロ

      *****

      …――宙に舞う、鮮血の赤。

      簡単にこの色を体内から溢れさせる侍という生き物は、何て弱くて脆いのか…。


      ココ(地球)には、俺の渇きを潤してくれるものが……無いのかもしれない。



      あの銀髪のお侍さんに会うまでは…そう思っていた――…。

      ――――――
      ――――
      ――


      …――「何、しに…来た…っ」

      「決まってるじゃないか…お侍さんに会いに、だヨ」

      万事屋のソファでゆったり堂々と寛いで、特徴的な三つ編みを人指し指で弄りながら相変わらず張り付いた笑みを浮かべる。



      何を考えているか解らない……誰もがそう思うかのような笑みだ。


      無論、今はそんな笑みを浮かべている人物の心情が余計に解らない状況に銀時は陥っていた。

      両端にある太い木柱から伸びる頑丈な鎖によって吊るされた両手。上体が前に倒れることによって鎖に体の重心がかかり、手首からは鎖との摩擦によって皮膚が破けて血が滲み出ていた。
      上下黒のインナー姿の中、ファスナーが中間地点まで下ろされ胸元だけが露な状態で、やけに冷たく感じる外気は自然と身体を震わせている。



      ……何をされるか、解らない。


      今まで味わったことのない、僅かな恐怖と屈辱に苛まれる。

      けど、そんな心情を面に出せば相手の思いのままな気がして、強気な眼差しを向け続けた。

      ……絶対に屈してやらない…そんな気持ちを込めて。



      だが、その眼差しの何処を気に入ったのか、ソファから立ち上がりいつの間にか目の前に移動しては身長のわりには逞しい骨格の手がスルリと頬を撫でる。


      「いいネ…その目。…壊してみたくなる…」


      笑みを浮かべ垂れ下げていた目を僅かに吊り上げ、妖しげな光を灯した光を覗かせながら頬に滑らせていた手を顎へとかけて顔を上向かせる。目線がバッチリと合った。



      神威の楽しげな瞳を見て、銀時の瞳に宿ったのは絶望を映し出す影。


      そんな銀時の瞳は、神威の歪んだ性癖を煽らせた。


      「折角誰も居ないんだ…存分に楽しもうヨ。…お兄さん?」


      首筋に、僅かな痛みが走る。注射器を射されたのだと、瞬時に判断した。

      謎の液体が注入されて暫く経った後、神経を何かが燻る。


      全身が焼け付くような……そんな感覚に陥った。




      俺の意識が……離れていく――…。

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