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- 2020/3/26 8:16
- 2020年読書感想その6
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- 12)高嶋哲夫【首都感染】★★★★半
表紙は東京近郊の地図、赤い点は感染者。
2010年発行。
北京でサッカーワールドカップの開催中、雲南省で致死率60%の謎の感染症が流行していた。
隠蔽と封じ込めに失敗し渋々公表。
ワールドカップは中断され、謎の感染症と共にサポーター達は帰国の途につく。
医者の理想の対策が取られたパニック小説。
総理の息子が元WHO感染症対策本部の医師で、総理に直接アドバイスし、ほぼほぼトップダウンで色々決定。
即空港封鎖からの帰国者隔離、首都封鎖までの迅速さに痺れる。
首都の代わりに地方が経済をまわし支援を頑張る。
お陰で日本だけが封じ込めに成功。
すると、他国からの難民が船で来るという恐怖。
徹底した封じ込めに必要なのは、情に流されないこと。
庶民にできるのは、今まで通りの予防。
最前線にいる医療従事者に感謝。
あと、ここでも頼りになるのは消防士と警官と自衛隊員。
P59 こうした問題では、正式ルートを使って発表するころにはすでに手遅れになっています。
火葬できる人数が限られているためにご遺体の安置場所に苦悩していた時、食品用の保冷庫の社長が快く引き受けてくれた心意気に、お話だとわかっていてもありがたいなぁとしみじみしてしまった。
ワクチンや特効薬などいろいろ力業&ご都合主義なんだけど、ファンタジーとリアリティーがいい感じに混ざっていた。
人物描写をもう少し掘り下げてほしかったかな。
じゃないと、主人公と看護士の恋愛がなんかとってつけた感しかない。
2/21読了
13)天野頌子【よろず占い処 陰陽屋の恋のろい】★★★☆☆
・女子二人の、文化祭での演劇ヒロイン役狙いの呪いあい。
・じーちゃん思いの少年が願う晴れ乞い。
・呪いのマンションに住む祥明の友人の新婚の妹夫婦が離婚の危機!
・文化祭での占い店にて、男子高生の恋模様。
4つの短編連作。探していた化け狐が人間と既婚と知り喜ぶ瞬太。高校生の初恋で片想いなのに、結婚まで飛躍しちゃう若さが眩しいぜっ。そして祥明の母親怖い…。
2/27読了
- 12)高嶋哲夫【首都感染】★★★★半