吉右ヱ門さんの日記

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- 2020/2/12 5:56
- 2020年読書感想その2
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- 3)辻村七子【宝石商リチャード氏の謎鑑定邂逅の珊瑚】★★★半☆
  スリランカの情勢悪化で一時帰国する正義。
  でも日本だけじゃなくニューヨークや香港に寄り道しちゃうあたり、もはや飛行機が車感覚。
  ヴィンスの奥さんに会い、エトランジェを堪能し、悪縁を切り捨て、素敵な友達とはいつまでも温かい関係でいられる。
  ラストの方の電撃シーンは、前の短編を読んでそうはならないってわかってたので、返しにどきどきした。
  お互いが、相手をなんとしてでも支えたい、助けたいという気持ちの尊さよ。これも美だな。愛だよ愛。
  ヴィンスがうまくいくといいなぁ。なにか負い目があるんだろうなぁ。
  シャウル師もぼんぼんだったのか。
  次巻の発売を待つ。
  1/6読了
  
  4)長岡弘樹【教場０刑事指導官風間公親】★★★半☆
  刑事時代の風間教官のお話。とはいえ、やってることは教官。
  風間道場と呼ばれる、期待の新人育成プログラムに選ばれた者たちの三ヶ月の戦いを描く六話の短編連作。
  臨場でのキレキレっぷりが凄い。
  三ヶ月の期限中に必ず、試されるような事件がぽこぽこ起きるのも凄い。うん、小説だからね。
  解決しない事件がなくなりそうな洞察力。
  それにしても皆様が仰られるとおり、五話が切ない。
  犯人の心理描写と、降格を回避したい新人刑事たちの胸中を同時に読めるので、ずっと緊張感が続く。
  もっと読みたい。
  1/10読了