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- 2012/4/7 7:09
- 始まりは…
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私は、警察犬 救助犬の訓練士をしている。2011年3月11日、14時46分
この日、私は、警察犬 救助犬訓練所にいた。
訓練所には、12頭のシェパードがいる。
この訓練所の中には、特殊部隊がある。
機動救助部 災害救助犬特別捜索隊
この部隊は、阪神淡路大震災を初め、新潟中越地震、古くは、おすたか山の日航機 墜落事故現場にも、出動し足を運んだ部隊である。
この部隊には、1つの習慣がある。
15時になると、人も、犬も、休みを取り、人は、お茶を、犬は、おやつを取りながら、人同士、犬同士、コミュニケーションを取り、情報交換をするのである。
私は、その準備に追われていた。
私の傍らには、いつも私の側を離れない、捜索犬のツバサ号が、私のする仕事を眺めていた。
それは、いつもと変わらぬ日常だった。
あの地震が起きるまでは…
14時46分マグニチュード９．0 東日本大震災発生
この地震で、いち早く反応し、隊舍の出入口で救助犬輸送車に飛び乗ろうと、待機した犬がいる。
警察犬ルース号
震災同時、6歳、災害地、石巻市で誕生日を迎え、現在7歳となった、香澄本部 警察犬 救助犬訓練所のエース
新潟中越地震の出動経験を持つ雌のシェパード
情報収集ままならぬ中、ルース号には、この地震が、とんでもないものである事が、分かっているかの様だった。
