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- 2012/12/23 23:06
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- 「この短刀で何をするつもりであったか。言え!」
暴君運営は静かに、けれども威厳をもって問いつめた。
その運営の顔は蒼白 で、眉間 みけん の皺は、刻み込まれたように深かった。
「みなを運営の手から救うのだ。」
と彼は悪びれずに答えた。
「おまえがか?」運営は、嘲笑した。
「仕方の無い奴だ。おまえには、私の孤独がわからぬ。」
「言うな!」
彼は反発した。
「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。運営は、ユーザーの課金をさえ疑って居られる。」
「疑うのが、正当の心構えなのだと、私に教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心 は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならない。」
暴君は 落ち着いて呟き、ほっと溜息をついた。
「私だって、平和を望んでいるのだが。」
「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」
こんどは彼が嘲笑した。
「罪の無い 人をBANして、何が平和だ。」
「だまれ、ただのユーザー如きが。」
運営は、さっと顔をあげて報いた。
「口では、どんな清らかな事でも言える。だが私には、人の心の奥底が見え透いてならない。おまえだって、いまに、BANになってから、泣いて詫びたって聞かぬぞ。」
「ああ、運営は利口だ。
うぬぼれているといい。」
だけど…
「もし、私にチャンスを、くれるというのなら、妹の結婚式を挙げさせてください。
私は約束を守ります。 私を、三日間だけ許して下さい。妹が、私の帰りを待っているのです。そんなに私を信じら れないならば、よろしい、このラフノリアに○○という石工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、三日目の日暮ま で、ここに帰って来なかったら、あの友人をBANして下さい。たのむ、そうして下さい。」 それを聞いて運営は、残虐な気持で、そっとほくそえ んだ。
生意気なことを言うものだ。
どうせ帰って来ないにきまって
いる。
この嘘つきに騙された振りして、放してやるのも面白い。
そうして身代りの男を、三日目にBANしてやるの も気味がいい。
人は、これだから信じられぬと、私は悲しい顔して、その身代りの男をBANしてやるのだ。
世の中の、正直者とかいうやつらにうんと見せつけてやろう。
- 「この短刀で何をするつもりであったか。言え!」