翡翠さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2013/2/25 16:58
- わグルま!SS 10分クオリティ
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- 日が落ちてしばらく、辺りは闇と静寂に包まれている
その静かな夜に既に住人が全て寝静まったはずの城の中でパタンと本を閉じる音がした
背もたれ椅子に背中を預け大きく息を吐く堕天使が一人、両目を右手で覆い疲れ切った表情を見せる
「もうこんな時間か・・・」
そう独りごち、立ち上がる
黙々と本を読み進み時間を忘れてしまったのだ
座りっぱなしですっかり固くなってしまった体を解しながら足取り重くベッドへと向かう
既に自室のベッドが膨らみを持っていることに気付いた堕天使はその毛布をそっとめくる
そこには静かに寝息を立てるドミニオンの姿があった
堕天使と一緒に寝るために待っているうちに眠ってしまったのだろう
思わず笑みを零した堕天使はドミニオンの頬をそっと撫でる
少し身じろぎ堕天使の名前を呟くドミニオン
起こさぬようにベッドへと入った堕天使はドミニオンの手を握り、額を合わせ静かに眠りにおちたのだった
- 日が落ちてしばらく、辺りは闇と静寂に包まれている