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- 2025/1/20 15:52
- かがみの孤城(下) / 辻村深月
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- 泣けた。
それと共に構成された世界が非常に秀逸だったので感服した。
ネタバレですが、
前の日記のコメント欄で、中学生7人にはそれぞれ住む世界が7人分ある(7つに分岐されていて誰一人一緒には存在しない)と記したが、それは違っていて、実は同じ町内、同じ中学校に所属しているものの、時代が七年ずつズレているという設定であった。つまり、かがみのこちら側の現実世界には13歳のA、20歳のB、27歳のCが存在している。それがかがみの向こうの孤城では同じ中学生として、同じ時間を共有するということだ。同じような境遇を抱えた中学生が。
ちょっと混乱するかもしれませんが、小説を読めば理解できます。更にアニメ映画も観ると簡単に楽しめます。日本が世界に誇れる映像美を堪能できます。
終盤には様々な伏線が回収されていて感動する。
かがみの孤城の主であるオオカミさまの秘密。NPOの学校(フリースクール)に勤務する喜多嶋先生の実体。ラストの場面での安西こころの元にやってきた◯校生。隠された鍵が見つかり願い事は叶い、引き換えに記憶は消えたはずなのに。
・仲間との協力で困難に打ち勝つ
・虐げられたものへの救済
・絶望的にみえても希望も笑いも失われない
作者からのメッセージはこんな感じなのかな。
私にもあの頃、こんな孤城があったら良かったかもな、
と思う。
とても素敵な作品でした。
- 泣けた。