У(*´ω`*)さんとモバ友になろう!
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- 2012/4/14 15:59
- *怖
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- 「道を教えてください」 夕方の路地でそう話し掛けてきたのは背の高い女だった。
足が異様に細くバランスが取れないのかぷるぷると震えている 。
同じように手も木の枝のように細く、真っ赤なハンドバッグを ぶら下げている。
はあはぁと何度もため息なのか呼吸なのか分からない息を吐き 、 僕に聞いているはずなのに視線はまったく違う方向を向いてい る。
「あ・・あの。どちらへ・・・?」 やばい人っぽい。
僕は早く答えて立ち去ろうと思った。
「春日谷町1-19-4-201」 「・・・・・・」 そこは僕のアパートの住所だった。
部屋番号までぴったりと合っていた。 「し、知りません」 僕は関わり合いたくないと本気で思い、そう答えた。
すると女はゴキッと腰が折れ曲がるほどにおじぎをして、また ふらふらと路地の奥へと消えていった。
「超こぇえ…」 僕はわざわざ遠回りをしてアパートに戻ってきた。
部屋のカギが掛かっているのを確認し、さっさと開ける。
「道を教えてください」 真っ暗な部屋の中から声がした。
- 「道を教えてください」 夕方の路地でそう話し掛けてきたのは背の高い女だった。