絢魅音さんの日記

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- 2025/6/23 16:35
- お別れ
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- 今日、担当部署から１人、自宅へ帰るため退所された人がいます
  
  骨折して、自宅に帰るためのリハビリの為の入所で家族が農家の為に田植えが終わったら自宅へとの話での事でした。
  
  ９７歳の女性。入所当時は「こんな所に入れられて」「早く家に帰りたい」なんて日々周りの人に文句しか言ってなかった。
  
  退所日が決まり、周りの人に家に帰るアピールし過ぎて不安になる人がが増えて困ってた。
  
  あまりにも帰れる帰れると言い過ぎて、今まで仲良かった人と段々会話が減っていった
  
  「家に帰れるからと毎日聞かせられると嫌だ。帰りたくても帰れない人がいるのに自分の事ばかりで。」とどんどん会話が減っていった。
  
  昨日の夜勤が、利用者との最後の関わりの日
  
  わざわざ歩行器でパソコンデスクまで来て
  
  「先生、今まで本当にお世話になりました。もう骨折は懲りたので転ばないように気を付けます。今夜だけお世話になります。先生と離れるの嫌です。寂しいです」
  
  と泣かれてしまった
  
  まだ泣くのは早いから、明日の為に早く休みましょうと部屋に誘導した。
  
  朝になり、早番、日勤、遅番が出勤し利用者に声を掛けると「帰りたくない。帰るの断れませんか？ここに居たいです。駄目ですか？」
  
  と泣きながら訴えてた。
  
  やっと帰れるくらいリハビリ頑張れたから、家に帰って家族と過ごした方が良い。また稲刈りの頃に泊まりに来てください。それまで転ばないと約束してね！
  
  と話し、またまた泣かれた。
  
  利用者から「お世話になった御恩は召されても忘れません。先生達にお世話になって本当に幸せでした。ありがとうございました。」と深々と頭を下げられた
  
  「ここは住めば都と思える程に居心地よかったです。先生達もお身体大事にしてくださいね。お世話になりました」
  
  と退所されました。
  
  終わり良ければ全て良しかな？
  
  なんだかんだあったとしても、退所される時に
  
  「楽しかった」「ここに来てよかったです」とか言われたら自分達の対応は間違ってなかったのかなと思えます
  
  パートさんが手紙を書いてくれたらしく、家に着いたら読んでねと渡してた。
  
  渡された手紙を握り締め「この手紙は棺桶に入れてもらいます」とまた泣いてた。
  
  年齢的な事もあるけどね。稲刈りの時期に再会できたら良いなと思いながら見送りしました。
  
  ちょっとウルッとしちゃいました。