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- 2012/8/21 6:27
- Gな彼女との同棲生活
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- 俺はいま、彼女との同棲をしている!
彼女は突然、何も持たず押し掛けてきた。戸惑いを隠せない俺に、戸惑うことなく押し掛けてくるグレートな彼女!
いつ押し掛けてきたのか、いつ招いたのか覚えてないが、とにかく押し掛けてきた。積極的かつ図々しいグレートな彼女!
そしてこれら全ての奇行を許すは、惚れた弱み! 中分けの茶髪がとてもキュートだ! 惚れさせた強みを持った彼女は、いつしか、この家の主導権を奪いつつあった。
俺「はっはっ、相変わらず君は遠慮と言うものを知らないなあ」
彼女『……』
俺「はっはっ、共に暮らしたいのは十分わかってる。しかし、少しくらい見つからないようにする努力もしてみようか」
彼女『……』
俺「はっはっ……そのほうが、ほら、お互いのためでもあるし……」
彼女『カサッカサカサッカサカサッカサッ!!』
堂々と天井を通路にし、堂々とキッチンに向かっていく、Gな彼女……。
惚れた弱み、じゃないやビビって手を出せない弱みを握られた俺に対し、床をカーテンを天井でさえ堂々と歩き回る、Gな彼女……。
俺「このままではいかん! Gが怖くて男がやってられるか! Gーク俺!」
思い立ったGークフリート(俺)は、何故やつらを怖がってしまうのか、を調べる。あんなの小さなカブトムシじゃないか。なのに、何故怖がってしまうんだ?
調べてみた結果、そもそもGを嫌ってるのは日本人とアメリカ人だけらしい。他の国、とくに湿度の高い国ではGが家にいるのは当たり前で、現れたところで何分驚くこともないそうである。
だから我々日本人やGークフリートは、G=みんなが怖がってる、という概念の元やつらを怖がってるだけなのだ。だから我々日本人の中のGークフリートが、やつらを怖がる必要など無いのだ!
俺「そうれ、Gーク俺! Gーク俺! 奴等が怖くて自●が出来るか!」
意を決したGークフリートが、丸めた新聞紙片手にキッチンへのドアを開けると――
彼女のこどもたち『……』
コンロの片隅に巣くう小さな黒い影の集まりが、目に止まる。
彼女のこどもたち『カサカサッカサカサッカサカサッカサカサッ!!』
食器棚へ隠れるGなこどもたちを尻目に、Gークビビりはゆっくりとそのドアを閉めた←
- 俺はいま、彼女との同棲をしている!