ｍａｎｐｅｉさんの日記

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- 2012/2/18 20:33
- 甘い香りのハンカチーフ
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- 追憶　　幼稚園中退から、小学に上がる迄の記憶を辿る。
  　中退してから、僕は幸せだった。自由を手に入れたからだ。『お行儀良くしなさい。』この言葉は、僕から全てを奪う言葉だ。子供にとって、これほどの残酷な言葉は未だに見つからない。まるで、真っ黒に塗られたキャンバスだ。真っ黒なら、まだ許される。なぜなら、黒の上にどんな色でも重ねればキャンバス全体は重ねた色があかるくなる。、
  　母は、僕に、おにぎり２つ作って仕事に出かけた。（僕の昼ごはん。）僕は、この時から自由になる。釣りをしたり、野山を探検する。お寺にも行く。お寺に行くと、お坊さんが、お菓子をくれた。毎回、お菓子おくれるので、見よう見まねで、境内を掃除した。お坊さんは、僕に、ひらがな、カタカナ、漢字、たしざん、引き算、九九までも、少しずつ教えてくれていた。
  　由美と、砂場で遊んでいたある日のこと、僕は、由美に、自慢しようと、覚えたひらがな、漢字を、砂に書いて見せた。すると、由美は、すぐさま、「間違ってる。」と言い出した。僕が書いた「青い空」由美は、筆順が違うと言うのだ。由美が僕の手から、小枝を取って、砂に書き始めた。文字に、筆順があるのを、初めて知った。由美の描いた「青い空」美しい文字だった。・・・続く・・次回『甘い香りのハンカチーフ２』