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- 2010/9/16 8:01
- お母さん日記９
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- 今日は少し肌寒い
今までが暑すぎたのだろうが、いよいよ秋の気配が漂い始めた
私は寒いのが苦手である
今年の異常な暑さには悲鳴をあげたが、それでも冬の寒さよりはいいと思っていた
やっぱり夏は終わるんだな
部屋の窓から見える柿の実が黄色く変わり始めていた
母は今日も元気だった
母は動物が好きである
私が産まれ育った場所は東京でも自然に溢れていた
家でもペットを飼っていたが、ケガをした雀や蝙蝠の赤ちゃんなど近所の子が見つけるとうちに連れて来た
母は蝙蝠に噛まれながらミルクをあげて元気にさせた
動物好きな一家…実は世話をするのは、いつも母ばかりだった
母は動物に死なれることが何より嫌いだったのだ
父は何もしない人だった
ペットの遺体を片付けて動物霊園に納めるのも いつも母だった
私が幼い頃、犬が死に私は手伝おうとしたが見るなと言われた
父には頼んだようだったがやはり何もしない
母はペットが死を迎えるたび辛い思いをしていた
最後に飼った犬が死んだ時だけ父が手伝ってくれたことを母は語った
泣き続ける母を気遣ってくれたと言う
実際に当事者にならないとわからないこともある
『君がいてくれて僕は幸せだった』
父が残した言葉
私は今もその言葉に感謝している
『僕がいなくなって君は大丈夫
』
大丈夫ではなかった…それに私が気づいたのはほんの数ヶ月前
お母さんごめんなさい
お父さんごめんなさい
でももう大丈夫だよ
今度は私がお母さんを守るね
一緒に幸せになろうね
- 今日は少し肌寒い
』
