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- 2009/8/18 11:41
- 優しい糠味噌親父の誕生です
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- この夏、僕は糠漬けに初めて挑戦してみた。
8月1日の朝、寝室から居間に降りると、夜の勤めから帰ってきていた妻が、昨夜に録画していたドラマを見ていた。
『おぅ…』
『んぅ…』
合い言葉のような短い挨拶をした。
テレビ画面を見ている妻の背中に声を掛る
『買い物に行った時でよいので、糠漬けの糠を買ってきてくれないか?』
『そんなのどうるの?』
振り返らずに画面を見たままだ。
『どうするって…糠漬けが食いたいと思ったからさ…』
『ふ~ん、アタシは無理よ』
『買ってくるだけでいいよ、後は俺がやるから』
『わかった、それにしてもいきなりね…』
いきなりなどではないよ、40歳を過ぎた辺りから、いつの日か糠漬けを作ってみたいものだと、秘かに考えてから4年もの月日が流れているのだから……
妻の背中を見ながら思ったが、声には出さなかった。
『じゃ、頼むぞ…』
それだけ言って会社に出勤した。
夜の8時前に会社から帰ってくると、夕飯用の惣菜と一緒に糠漬け用の糠がテーブルに置いてあった。
今は一から作る事もなく、スーパーで調合されている糠を買ってくれば、水を入れてこねるだけで糠漬けの糠は完成してしまう。
後は昆布だの鷹の爪だのビールだの釘だのを入れて、独自の個性的な糠にしていくようだ。
糠は8月1日生まれの赤ちゃん糠なので、良い味を出すには最低でも3ヶ月は費やすのだろうと覚悟をしていたが、なんのなんの1週間ぐらいで糠味噌独特の匂いになり、ナスもキュウリも思いの外に美味しく漬かってくれて、妻や子供も喜んで食べてくれている。
赤ちゃん糠でもバカにしたもんでもないのだ。
しかし、喜んで食べてくれている妻や子供は、けして糠味噌に近づかない
俺の大事な糠味噌を触れてはならぬ
たまにいるでしょ?そんな頑固な糠味噌ジィジィみたいな人って、糠味噌命、俺の糠味噌が一番
みたいな頑固ジィジィがさ…
いない?……確かにそんな頑固ジィジィはいないかも知れないが、話が先に進めなくなってしまうので、強引だろうが無理矢理だろうが、いることにして進む。
ワシの糠味噌に触れるではないそんな頑固ジィジィ的な事は一切言わないのだが、妻は手が荒れるから嫌だと言い、娘は臭いから嫌だと言うのだ。
まぁ~食うだけ食いやがって好き勝手を言いやがると思いながらも、美味しいと言って食べてくれるのは嬉しいもので、そんな言葉さえ許せてしまえるのだ。
- この夏、僕は糠漬けに初めて挑戦してみた。