シャロックさんとモバ友になろう!
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- 2014/8/8 18:56
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- 萌え。 今すぐ襲っていいですか? いや。 そうじゃなくて。 確かに。 『普通の少女』の様に振舞うようになっているとは言え。 記憶を失っているエレンには『名前』もまた、大事なものだと考えているのだろう。
そう望まれて、そう生きていく。 その道標たる『名前』に対して。 ならばこの子犬にも、そう生きて欲しいと思って名づけようとしているのか。 でもなぁ……。
「いや、まぁ……。 で、でも、もう少し区別付くようにしないか?」 流石に同じ名前じゃ、色々困る。 「え、え~と。 ぢゃぁレイジ2号」 「ぢゃ、俺は1号かよ。 いずれ新1号とかマイナーチェンジするのか?」 「ブラックレイジ?」 「映画のタイトルか、それとも悪の組織か。
いっそ第2期シリーズでRXも付けたいところだな(謎)」 「う~……、だったらどんなのがいいのよ?」 エレンと子犬と俺は、その後色々と考えた挙句。 いや、子犬はその間、俺の脚にじゃれ付いていただけだが。
「じゃぁ、『コレイジ』で決まりね」 「あぁ、エレンがそれでよければ、もぅなんでもいいです……」 結局。 子犬の名前は、俺が折れた形で決まった。 ちなみに。 『子犬のレイジ』を略して『コレイジ』だそーで。 まぁ、基本的に世話はエレンが見る事になるんだろうし。
エレンが気に入っているのだから、それで良いさ。 「おやすみなさい」 部屋の隅にあつらえた、子犬用の寝床にコレイジを寝かしつけるエレン。 その顔は、嬉しそうで。 癒されていて。 そして、どこか母親のような顔をしていた。 「んしょ……」
子犬が寝たのを確認すると、エレンは俺が待っているベッドにもぐりこんで来る。 「ありがとう、玲二。 我侭聞いてくれて」 「別に大した事ぢゃないさ。 エレンが嬉しいのなら、俺も嬉しいしさ」 髪の毛を撫でる。
心地良さそうにエレンは目を瞑り、俺に身体を預けてくる。 「うん」 たぶん―――。 俺の今の顔は、嬉しそうで、癒されている顔してるんだろうなぁ、と思う。
まぁ、俺にはエレンと言う子犬がいるから、それでいいか。 「これで、あとは……」 ぽつりと呟くエレン。
「ん? あとは、何?」 顔を上げ、頬を朱に染めながら、 「あとは……私達の赤ちゃん、よね。 欲しいのものは」
- 萌え。 今すぐ襲っていいですか? いや。 そうじゃなくて。 確かに。 『普通の少女』の様に振舞うようになっているとは言え。 記憶を失っているエレンには『名前』もまた、大事なものだと考えているのだろう。