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    • 2014/7/31 15:04
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    • 「ほら。 前に子犬を一緒に見に行ったの、覚えているでしょう?」

      お茶を淹れながら、エレンは話し始めてくれる。 ちなみに。 黒い子犬は今だ俺の脚を相手に、じゃれて噛み付いてきたりする。 子犬だから力が弱いせいもあるのだろうが、甘噛みなんで痛いというより、こそばゆい。

      「あぁ、そう言えばエレンによく懐いている子犬って、コイツだったっけか」 そう言いながら俺は子犬を見る。

      確かにコイツだ。 というか、黒いのはコイツしかいなかったけどな。 でもなんで俺にじゃれて噛み付く? 俺を玩具と思っているのだろうか? それともエレンを取られまいとしているのか? 犬の癖に。

      エレンは俺のだぞ。 ってな感じで俺と目が合うと、 「う? わふ? わんわんっ!」 またじゃれついて噛みついてくる。 噛み付いてきたら、力を加減して脚でぺいっと押し倒してやると、ころん♪と転がる子犬。

      ちょっと加減を誤ると、ころころころと転がっていってしまう。 そして、むっくり起き上がってきては、再び俺の脚にじゃれ付いてくる。 以下、足元でエンドレスでそれが繰り広げられていた。

      「そうなのよ。 で、今日も家事終えて、子供達と子犬見に行ったら……」 「家まで付いて来ちゃった、ってのか?」 「えぇ。 あ、でも、何度も親犬のところに連れて行ったのよ。 でも何度帰しても付いて来ちゃって……。

      上手く撒いたつもりでも、直ぐに見つかっちゃうし……」 そりゃそうだろう。 子犬とは言え、人間の何万倍の嗅覚を持っているんだし。

      エレンに良く懐いているって事は、エレンの匂いは完璧覚えているって事だろう。 それはエレンも良く判っていると思う。 「で、どうするつもりなんだ?」 愚問だな、と心の中で思う。 あんなに犬好きで、飼ってみたいと言っていたのだから。

      「あ、ぅん……。 アマル小母さんに相談したら、『いっそエレンちゃんが飼っちゃってもいいんじゃない? 良く懐いているようだし、エレンちゃんが飼いたいなら誰も文句はいわないわよ』だって……」 あぁ、そう言うだろうな、あの小母さんなら。

      もちろん悪気があって言っているわけぢゃない。 むしろエレンが子犬抱きしめながら『子犬飼いたい子犬飼いたい』ってオーラ出してたんぢゃないだろうか。 そんな気がする。 なんか、その姿が容易に想像できるし。

      あぁ、それでか。 帰ってきた時のエレンの反応は。 今も―――なんだけど。

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