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    • 2018/10/26 22:06
    • 天皇賞・秋 2018 ~近代競馬の絵画~
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    • ◎03 ヴィブロス(福永祐一)

      10/12に『アートステージ~画家たちの美の饗宴~』というTV番組で「競馬」が特集されていました。せっかく西洋絵画を紹介するのだから、10/7の凱旋門賞に合わせるべきだったと思いますが、同レースを発売するJRAと無関係のため、ここへんは無頓着でしたね。

      ①テオドール・ジェリコー《エプソムの競馬》(1821)

      近代競馬発祥の地はイギリスです。後発国のフランスは当然ライバル意識があります。19世紀前半に生きたジェリコーはドーヴァー海峡を渡って、およそ200年後の現代にも残るエプソム競馬場のダービーを描きました。

      フランス競馬の歴史は1789年のフランス革命以前からもありましたが、本格的に発展を遂げるのは19世紀後半からです。その象徴がフランス史上最強馬説もある「グラディアトゥール」。1865年、イギリスで三冠を達成し、フランス競馬界を歓喜させました。

      余談になりますが、当時はナポレオン3世の治世で、その思想背景は「サン・シモン」の"産業社会論”でした。英語読みだと「セントサイモン」。現在サラブレッドの血に全て流れている歴史的種牡馬はナポレオン3世が失脚してから登場しましたが、何か因縁めいたものを感じます。

      ②エドゥアール・マネ《ロンシャンの競馬場》(1866)

      マネは近代絵画の一大転機となった印象派の巨匠にして競馬という風俗も描きました。当時の競馬は上流階級の趣味で(大レースでは今も着飾っています)、マネ自身も上流階級だったため、これをモチーフにした模様です。時代的にグラディアトゥールの影響があるかも知れません。走る馬を正面から描くなど、斬新な構図になっています。

      ③エドガー・ドガ《観覧席前の競走馬》(1866-68)

      マネと同様、ドガも上流階級出身でした。5/6付の日記で書いたように、《踊り子》の絵が有名ですが、競馬の風景もいくつか描いています。これはレース前のシーンなのか、奥の一頭が気の悪さを見せていますね(笑)。もっとも、ドガが無邪気に描いたのか言うと《踊り子》と同様、やはり違うと思います。

      一例をあげると、ちくま学芸文庫『売春の社会史(上・下)』によると、当時のフランス娼婦の自己紹介で、趣味の欄で何人かが「競馬」になっているのです…。著者は資料を提示するのみで、その意味を解説しませんが、闇の部分もあったのだと推測してしまいます。

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