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- 2018/10/21 22:36
- 先頭を、どこまでも先頭を。
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- 【サイレンススズカ】(1994.5.1-1998.11.1)
1998年、「速さ」は伝説になった。
「他馬の後姿は見たことがない」
後続に影をふませない…
常識をくつがえすことが、
与えられた使命かのように、
君は先頭でゴールを駆け抜けた。
驚異のレコードをたたきだした「金鯱賞」
2200mを逃げ粘りG1初制覇となった「宝塚記念」
のちのジャパンカップ優勝馬を完封した「毎日王冠」
そして最後の戦いとなった天皇賞まで
君の姿は、君の残した記録とともに
僕たちの記憶の中で走り続けている。
【JRAヒーロー列伝 番外編】
今年は「沈黙の日曜日」からちょうど20年経ちます。人によって、色々と思い入れの度合いは違うでしょう。ライスシャワーやホクトベガの悲劇の方がショッキングだった方も当然いると思いますし、4年前のアドマイヤラクティの悲劇など「そんなのあったの?」レベルかも知れません。
サイレンススズカは過大評価されている最たる馬とも言われますが、それほど鮮烈な逃げを披露していたんですよね。私は「記憶の馬」を同時代体験していないからこそ、最大限尊重したいと考えています。遥か昔のキーストンやテンポイントもその系譜です。
彼らの存在をよりクローズアップにしたのが、詩人・寺山修司で、現在、神奈川近代文学館で特別展「寺山修司展 ひとりぼっちのあなたに」が開催されています。寺山修司の作品は様々な実験的な試みなので興味深いのですが、ドギツイ表現や、やや叙情的にすぎることもあるので、まだよく理解できていません。その一方で、彼が亡くなる直前に収録された35年前のTV番組(ミスターシービーの皐月賞)を見ると、もう覇気というか生気がなったですね。
そんな寺山がサイレンススズカを表現するとしたら、どうなっていたのか、今や知る由もありません。
~『懐かしのわが家』(遺稿)~
ぼくは不完全な死体として生まれ
何十年かかけて
完全な死体になるのである
そのときには
できるだけ新しい靴下をはいていることにしよう
零を発見した
古代インドのことでも思いうかべて
「完全な」ものなど存在しないのさ
- 【サイレンススズカ】(1994.5.1-1998.11.1)