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- 2011/12/27 3:19
- 前日記の続き4
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- 母『探したよ…香奈…ごめんなさい…』
香奈『どうしたの?』
母は荒い声で一生懸命口を開いて言いました。
『実は香奈が家を飛び出していった昨日の夜にお父さん病院で亡くなったの……』
わたしは一瞬にして身体が凍り付きました。
続けてお母さんがいいます。『無理にお仕事お仕事言って本当にごめんね…お父さんもうだいぶ前からもう元気もなくていつも泣いていたの…だけど香奈がテレビに出ているとお父さんは必ず香奈が出ている番組を見て香奈も頑張ってるんだからお父さんも頑張らないとなって言いながらいつも病気と戦っていたの…香奈には黙っていたけれど香奈がお仕事の時はお母さんお父さんの病院に行っていて香奈が出てるよって言いに行ってお父さんと一緒にずっと見てたのよ…お父さんは香奈がテレビで頑張っている姿を見ている事だけが励みだったの…今まで隠してて本当にごめんね…』
お母さんから全ての話を聞いた時わたしはなんであの日仕事をサボってしまったんだろう。
なんであの日の夜家を飛び出してしまったんだろう。なんでお母さんのこと悪く見て夜遊びとかなんかしてたのだろう。
今までの自分のしてきた事を振り返って涙が止まりませんでした。
あのあと母から聞いた話でお父さんが亡くなる前の夜お父さんは『香奈…香奈…』と呟いていたそうです。
母はわたしに言いました『昔からお父さん香奈の事本当にすごく愛していていつも香奈の事抱っこしていたわ…香奈もお父さんの事が大好きでいつもお父さんに抱っこされてないと泣いちゃうぐらいにね。香奈はお父さんのひげが好きでなぜかいつも触っていたわ。そんな香奈が抱っこされながら寝ちゃうとその度にお父さんは今日もお父さんは香奈と一緒に同じ夢を見るぞー!って張り切りながらいつも寝てたわね』
そのことを聞いたわたしはお母さんに言いました。
『うん。知ってるよ。
だって昨日お父さんと夢で会って抱っこされてたから。夢だったけどすごく懐かしくて温かい感じがしたの。もしかしたらあの時の夜わたしはお父さんと同じ夢を見ていたのかな?』と言うとお母さんは言いました。
『そうね…きっとお父さんも香奈と同じ夢を見ていたわ…最後に香奈に会えて本当によかったね…お父さん…ありがとう…』
と呟やきわたしは知らないうちにお母さんを抱き締めていました。
- 母『探したよ…香奈…ごめんなさい…』