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- 2010/11/18 19:30
- 独裁者
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- 私は独裁者だ。
私の気分次第で、一瞬にして一億人の命と未来を奪ってきた。
なぜそんな事をするのか? それは私が選ばれた人間だからだ。
彼らがどんなに死のうが、私の胸は痛まない。彼らと私では、人間としての命の重さが違う。
しかし、彼らが未来に築けるはずの幸せを奪い盗る。その行為は何とも快感だった。
若い頃は、毎日飽きずに虐殺を繰り返した。
方法は簡単だ。
流石にボタン一つで。とまではいかないが、小型ミサイルを単純な操作で発射させるだけだ。
後は真っ白な平地に無惨にも無数の命が散りゆくだけ。
生存の可能性は皆無だ。
だが、それを眺めるほど悪趣味ではない。
虐殺という行為に快感を覚えるのであって、死にゆく命に興味はない。
そんな私にも妻が出来た。妻は優しく、美しい。
丸くなった私は、一億人の中から毎月一人だけは生き残れるチャンスを与える様になった。
今宵も妻との協同作業によって小型ミサイルが発射される。
今度こそ誰か生き残れるかな?
※この文章には性的表現か残虐な表現のどちらかが含まれます。読んでしまった方は自己責任で考えてください。
- 私は独裁者だ。