★しぇりる☆さんとモバ友になろう！
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- 2012/4/10 22:13
- 昔むかし
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- ある町に１ぴきの猫がいました。
その猫は段ボールの中にいて
毎日毎日段ボールの中で飼い主を
必死に探そうと鳴いていました。
何度も何度も飼い主を見つけては
段ボールに戻され
次第に猫は野良猫になっていきました。
ある日猫は１人の人間に出逢いました。
猫は人間を警戒してました。
けど人間はお構い無しに猫に近づき
ました。
猫もそんな人間に心を開き次第に飼い主として人間を受け入れました。
猫はその間とても幸せでした。
鳴いたら構ってくれて
遊んでくれて
愛してくれて
ずっとこうなることを夢見てました。
しかし…
現実は違いました
次第に飼い主は帰ってこなくなり
構ってももらえず
ただ待つ日々がふえました。
ある日猫はあの段ボールの中にいました。
また段ボールに戻されました。
どんな鳴いてもあの人間は戻ってきませんでした。
その日は冷たい雨が降っていました。
猫はめげずに鳴いています。
『誰か拾って下さい。もう１人はうんざりです。誰か…』
誰も足を止めません。もちろんあの人間も来ません。
次第に猫は野良猫になりました。
人間を警戒するようになりました。
ただ猫の心の中にあの人間との思い出があるのはここだけの秘密。
猫はまた何かを求めて夜の町へと消えていきました。
- ある町に１ぴきの猫がいました。
