ブリジットさんとモバ友になろう!
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- 2016/10/2 1:02
- 闇夜に覗く顔 part2
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- 前回までのあらすじ
夜中に母からコンビニでの買い物を頼まれたブリジット。
階段を降りている際に何者かの視線を感じるものの気にせず買い物を済ませる。
帰りの階段。昇っている最中に再びあの視線。
振り返るも異常がない。
そのまま自室の前まで来たときだった。
後頭部に違和感を感じた私はそこへ手を伸ばすのだった……。
この感触は……。
いや、私は認めない。
このぬるっとした感触。
髪にまとわりつく気持ちの悪い液体。
私はそれを握りしめた。
カサッ。
「えっ?」
頭についた感触は液体だったのに手に入っているのは明らかに固体そのもの。
意を決した私はそれを握ったままゆっくり目の前まで持っていく。
異常なほど口が渇く。
この感触を与えたであろう相手を確認したいですが恐怖心で振り返ることもできない。
そしてこの手の中にある存在を確かめずにはいられない。
ゆっくり……ゆっくりと一本ずつ指をほどけさ――
手に広がる白い液体。
そして何故か頭部を失いながらもウネウネと動き続ける……茶色いG。
「イヤァァァァァァァァアッ!!!!」
完全にパニックに陥った私はそのGを握り潰して暴れた。
その際に階段を踏み外して足首を捻った。足を庇うと同時に鉄性の手すりに頭を強打した。
意識が朦朧とする中で右手を確認。
Gはまだ動いていた。
そして私は気付いてしまった。
私の後頭部にGが落ちてきたであろう位置の天井にあれがいた。
アシダカグモ。
私が最も苦手とする生物だ。
でも今はもうどうでもいい。
アシダカグモはこちらを向いているけど、恐らく私の右手から発せられるGの体液の匂いに反応しているのだろう。
私が目が覚める頃には右手は綺麗サッパリGは消え失せているはず。
そのまま私は意識を手放した。
しばらくして目を覚ましました。
右手にGはいない
恐らくあのおぞましいアシダカが私の手を伝い、食したのでしょう。
「あ……」
ほら
貴方の上にGを喰わえたアシダカグモがいますよ?
- 前回までのあらすじ