日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2012/1/30 21:54
- regina
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- 圧倒的な風量が頬を掠る
木の葉や虫が体に当たると、
あたった場所が爆発したような熱を帯びる。
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冬のバイクは得てしてそんなものだ。
そして、スピードが上がれば上がるほど
息苦しくなる。
それは、口に薄いハンカチを一枚一枚乗せるかのような
息苦しさ。
何が楽しくて、こんな乗り物に乗るのか。それは季節を感じたいからだ。
体がむき出しのバイクは
季節の声を生で聴ける。
風一つとっても
冬は自分の存在を問いかけるような鋭さを
春は時に厳しく、時に優しく僕を包み込み
夏は生命の香りを漂わせ
秋はやがて来る黄昏を予感させる。
ただの乗り物、そして、最高時速も新幹線の
1/3も出ない、のらくらな乗り物。
でも時間はかかるけど、どこにでも行ける。
家の道が、思い出と繋がっていることも
体に教えてくれる。
そんな、乗り物がたまらなく愛しいので
寒くても、不便でも、遅くても、
僕は、今日も乗り続けるのだろう。
ende
- 圧倒的な風量が頬を掠る