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    • 2012/5/19 14:24
    • やさしいあくま〓
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    • ある日、チュッチュはフウに尋ねました。

      「フウはさぁ、とっても優しいのに、どうしてお友達がいないの?」
      「……」

      フウはしばらく黙っていました。そして寂しそうに言いました。

      「僕のね、おばあちゃんは病気なんだぁ。もう、なおらない病気。
      ……お医者さんはね、絶対うつらないっていってくれたんだけどね。
      町のみんなは、"病気がうつるから"って僕とおばあちゃんとふたりを仲間外れにするんだぁ……だから」
      「……そうかぁ」

      チュッチュはフウに元気になってもらいたくって、なんだかたくさん頭をグルグルさせて、う〓んってうなって考えたけど、なんにもいってあげれませんでした。

      「でもね、いいんだ!僕にはおばあちゃんがいるし!それにほら、チュッチュがいてくれるもん!」

      チュッチュはフウがとても大好きでした。
      フウの一言一言の全部がチュッチュにとって"たからもの"になりました。
      そしてふたりは、昨日よりずっと仲良しになりました。
      毎日、毎日、昨日より仲良しになっていきました。

      ある日、フウが山へ行くと、チュッチュが子犬を抱いて座っていました。

      「何をしてるの?」フウが尋ねました。

      「この子、ケガしてて、もう死んじゃうんだ……。でもひとりぼっちだとかわいそうだろ?だから、そばにいてあげたくて。これが僕のお仕事だから……」寂しそうにチュッチュは言いました。

      「でもさチュッチュはエライね。優しいね」なぐさめるようにフウは言いました。

      「エラくなんかないよ、だって僕はなんにもできないもの。なんの役にもたってないもん……。
      いつも、ただ見てることだけしかできないんだ……」

      チュッチュは子犬のフサフサの体に顔をうずめ、ふるえていました。
      フウは黙ってチュッチュの頭を両手で包みました。
      そのうち子犬は冷たくなって死んでしまいました。
      それでもふたりはずっとそばにいて、ずっと抱きしめていました。
      どんなに冷たくなっても、ずっと抱きしめていました。

      その日、
      ふたりはあの、初めて二人が出会った大きな木の幹にお互いの名前を彫り合ました。

      それはふたりが『友達だよ』っていうしるしでした。

      そしてフウは、その間にこう続けて彫りました。

      『ふたりはともだち』

      それを見て、ふたりでクスクス笑いました。
      元気のなかったチュッチュも、
      いつの間にかもう笑っていました。

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