むふーさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2012/5/19 3:22
- やさしいあくま〓
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- 「そろそろ帰らなきゃ」フウが言いました。
「そうだね。送っていくよ」チュッチュが言いました。
そう言うとチュッチュはフウを背中にのせて、フウのお家までひとっとび。
「わあ、すごい。あっという間にお家だ!!」
「それじゃあね、フウ。バイバイ!」
寂しそうに帰ろうとするチュッチュに、フウは大声で叫びました。
「チュッチュー、バイバイじゃないよ?またね!だよ。またね!!」
「……ま、たね?」
「またね〓」
(またね……)
心の中でチュッチュは、今度は力強く『またね』と言いました。
なんだかチュッチュはこの言葉が大好きになりました。こんな楽しいことは初めてでした。
「早く明日が来ないかな……」
そんなことをずっと考えていました。明日が待ち遠しいなんて初めてでした。
そしてそれはフウも同じでした。
次の日、チュッチュは言いました。
「今まで僕は色んな遊びをやったけど、どれもちっとも楽しくなかったんだぁ。
一人でかくれんぼ、一人でじゃんけん、一人でキャッチボール、一人でしりとり、一人で……」
それを聞いたフウは言いました。
「じゃあ、それ、ぜーんぶふたりでやろう?きっと楽しいよ」
「そうかなぁ……だって全然おもしろくなかったよ……」
「試しにやってみようよ、ね?」
「うん……いいけど」チュッチュはしぶしぶ返事をしました。
ふたりはそのつまんなかった遊びをぜーんぶふたりでやりました。
そして、それは全部、ぜーんぶ、本当は楽しい遊びでした。
「友達って全部楽しくするんだね」チュッチュは言いました。
「そうだね、友達ってまるで魔法のようだね」フウも言いました。
それからふたりは毎日一緒に遊びました。
- 「そろそろ帰らなきゃ」フウが言いました。