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- 2006/9/21 19:14
- 「鬼」その
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- 慎はその一言に驚いた。
―あの「鬼」を知っている―
そのことから何となくだが、ヒナタが一人で遺跡の奥にいたことに納得いったような気がした。そして、そんなヒナタに同時に何か引っかかりを感じた。
『あの鬼は、羅刹と呼ばれ、他の鬼とは異なり人を喰らい進化するのです。そして羅刹は、普通の鬼狩りでは決して倒すことが出来ません。』
『鬼が人を喰らい進化するなんて初めて聞いたぜ。人を喰うのは知ってるが…。』
ヒナタの言葉に、火渡は驚きの声を漏らした。そして部屋には沈黙が広がった。
確かに「進化する鬼」なんて聞いたことがない。しかも、鬼狩りでも倒せないなんて…。そこで、慎は、ふと思った疑問をヒナタにぶつけてみた。
『ヒナタ、普通の鬼狩りじゃあ倒せないって言ったよな。じゃあ、誰なら倒せるんだ?』
沈黙を破ったその質問に、今まで以上に真剣な顔になりこう答えた。
『いるんです。この羅刹を倒すことのできる唯一の存在「クウォーター」と呼ばれる人達が。そして、そのクウォーターの一員が慎サンと火渡サンあなた達なんです。』
あまりにも突然の答えに驚き、完全に慎も火渡も固まってしまった。
- 慎はその一言に驚いた。