カズヨシ♪さんとモバ友になろう!
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- 2006/9/11 16:09
- 「鬼」その
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- どれくらいの時間がたったのだろうか…。周りは真っ暗で自分の姿だけがぼんやりと光っていた。
『此処は…どこだ一体…。』
「…気づかないのか…。」
誰かの声が、慎の耳に聞こえてきた。まるで囁くように。
『何にッスか…。』
「―――にだよ。」
『聞こえないッスよ…。』
また、気が遠くなった。
『…ッ…ン、…シ…ッ…』
何かが聞こえる。それが、自分に向かって言っているのは分かった。
『う…うん…。』
『慎、慎!』
火渡は必死に、倒れていた慎に向かって声をかけ続けていた。
『火渡…か…。』
『慎!気がついたか。よかった心配したんだぜ。』
慎は、自分で起きあがろうと体を動かしたが、鈍い痛みが体を走った。その痛みと同時に、自分が置かれていた状況を思い出した。
『鬼…鬼っ!!火渡、鬼はどうした。』
- どれくらいの時間がたったのだろうか…。周りは真っ暗で自分の姿だけがぼんやりと光っていた。