ウォリアーさんの日記

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- 2012/6/14 13:19
- (仮)=WELD=『世界終敗の記録』━希望━
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- ━2013年━
  
  ゾンビが現れてから
  １年が経ち、
  
  今でも街中にいる。
  
  一部は都市の再構築に
  成功しているが、
  
  肝心の人手が足りず、
  
  ゾンビがいない地域までが
  限界だった。
  
  今や交通機関は
  バスや電車だけとなり、
  
  車は完全に停止した。
  
  市民の安全を考えれば、
  
  たとえ車でも
  ゾンビに喰われる
  危険性は大きい。
  
  人口は大幅に減少。
  
  現時点では
  ゾンビの方が数を
  上間っている。
  
  人々は元の家や公園に
  立て籠ることで
  一団と化し、
  
  ゾンビを独自で応戦する所もあるが、
  
  ほとんどは政府の兵隊によって
  守られている。
  
  だが、食糧は
  一番安全な『大阪』『東京』
  『福岡』の大都市でないと
  支給されないため
  
  人々はバスや電車で
  その食糧を貰いにいくしか
  生きる術がなかった。
  
  そしてバスと軽く言うが、
  
  平和だった時のバスとは
  まるで違い、
  
  一面鉄の板で囲まれ、
  窓ガラスの前には鉄格子が
  嵌められている。
  
  それもそのはず。
  
  駅までの道は
  必ずゾンビがいる地域を
  通らなければならないからだ。
  
  いつしかゾンビが
  いるのが当たり前になり、
  
  今では人はバスの外に
  ゾンビが彷徨いているのを見ても
  ただ無表情で俯くだけになっている。
  
  たった１年で
  人々はまったく笑わなくなった。
  
  そして街にゾンビがいるのに
  誰も不思議に思わない。
  
  電車だってそうだ。
  線路の真ん中に
  ゾンビがいても
  平気な顔して牽くのだ。
  
  そう。これは
  かつて起きた組織による
  世界滅亡の計画の結果として
  定着してしまった後の話。
  
  はたして
  このままでいいのだろうか？